ゴールデンベアの始まりは全米、全英、マスターズ、PGAのメジャー選手権を全て優勝するグランドスラム達成したゴルフ界の帝王ジャック・ニクラス（ニクラウス）が高校生時代に所属していたバスケットボールのチーム名が「ゴールデンベアーズ」だった頃まで遡ります。

バスケットボールの話は偶然ですが、ゴルフのツアーを回り始めた頃に当時の新聞社の記者に「ゴールデンベアのようだ。」と言われた事がきっかけで、ゴールデンベアの愛称は一気に広まり、以来、ジャック・ニクラス（ニクラウス）は60年近くに渡りゴールデンベアの愛称で親しまれています。

今日でも、ジャックの記録は破られることはなくアメリカ合衆国の国民栄誉賞にあたる議会名誉黄金勲章を授与されて名実ともにアメリカを代表するヒーローの一人です。

日本を代表する名ゴルファーの一人である青木功選手との1980年に全米オープンでのデッドヒートが印象的です。
ジャック・ニクラス（ニクラウス）が久々の優勝をかけた試合でもあり、青木功も日本人初のメジャー大会優勝がかかった試合でした。
両者は一進一退の戦いを続け、最終日の最終ホールにジャックが勝ち優勝を決めました。
この試合は「バルタスロールの死闘」と呼ばれ全米オープンの伝説試合として、ゴルフファンの記憶に残っています。
またジャック・ニクラスがプレーが残る青木選手を気遣い、観客に対する配慮を促す紳士な態度にも注目が集まりました。

日本にはコスギが1970年代にジャック・ニクラウスと契約を結び、「ゴールデン・ベア」を刺繍したゴルフウェアを販売し1985年にスポーツウェアブランドの販売を開始しました。

ゴールデンベアの価値観の一つに家族愛があります。
ジャックは普段、ゴルフツアーで不在だった分、家族と過ごせる時間を大切にしました。
家族愛を教えてくれたのはジャックの父親で、父親は親であり、先生であり、親友であり、心の支えだったのです。
家族愛こそ父親から受け継いだもので、今も息子や孫にも受け継がれる伝統となっています。

現在では2003年に、ニクラウス子供健康管理基金という非営利の財団を設立して、子供たちの健康管理や病気と障害の診断、治療、予防を早め、増進させる活動をサポートしています。
愛に満ち溢れた一家なのです。

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