お洗濯マイスターに聞く
パンツの洗濯方法

何も気にせず洗濯機にポンっといれて、洗ってしまいがちなパンツ。
いざ、はこうとしたら、シワや型崩れが気になってしまう事ありませんか?
今回もライオン株式会社 お洗濯マイスター 大貫 和泉さんに
長くきれいにはけるパンツのお洗濯方法を教えていただきました。

アクロンを使って、お気に入りのパンツを
お洗濯する方法をご紹介します。

オビ

1. 洗濯絵表示を確認します。

一番左にある「桶」のマークに注目してください。
こちらに「×」がされていなければ、お家でお洗濯が可能です。
桶に40という数字が入っていますがこちらは液温の限度を表しており、
洗濯桶の下の「―」は、洗い方の強弱を表しています。
(「―」がない場合は通常の強さでの洗濯、「―」の数が増えるほど弱い力で洗濯する必要がある)

今回お洗濯するパンツにつきましては、
液温は40度を限度として、非常に弱い力でお洗濯してください。
という表示になります。

2. 用意するもの

  • アクロン
    (おしゃれ着用洗剤)

  • 洗濯用ネット

パンツのお洗濯は洗濯表示を確認し、桶マークの下に線が2本入っている場合は
洗濯による色褪せ・型くずれを防ぐ効果のある「おしゃれ着用洗剤」を使用し、
洗濯機の「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コースなどの弱水流コース」を
選んで洗うのがおすすめです。

洗濯ネットはパンツ1枚につき1枚を用意します。
大きな洗濯ネットにまとめて入れてしまうと、型崩れしてしまったり
洗濯ネットの中で衣類同士の重なりが多くなり、
汚れ落ちが低下してしまう恐れがあります。

オビ

✔汚れをチェック

目立つ汚れやシミがある部分をチェックしましょう。
パンツの場合、裾やひざ、ポケット口などが汚れやすい部分です。

汚れが気になる部分には前処理として、直接洗剤をかけておきます。
前処理で使った洗剤量は後から洗剤液を作るときに引くので、使った洗剤量をおぼえておいてください。

たたんで洗濯ネットに入れる

1

ファスナーやホック、ボタンはあらかじめ閉じておき、型崩れを防ぎます。

2

パンツの裾のからまりや、型崩れをふせぎつつ
洗たく液がしみこみやすいように蛇腹に折りたたみます。
(汚れが目立つ部分は表面にでるように折ります)

3

洗濯ネットに入れます。

洗濯機のやさしいコースでお洗濯

4

パンツを洗濯機にいれます。

5

洗濯機の「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コースなどの弱水流コース」を選んで洗うのがおすすめです。脱水は1分程度にします。洗濯じわを防ぐため、脱水後はすぐに取り出します。

オビ

✔干し方をチェック

軽くたたいてしわをとる

1

脱水後、洗濯ネットから取り出した状態で、手のひらでたたき
しわを伸ばします。

筒状に陰干し

9

パンツの形を保ち、早く乾かすために、角ハンガーや物干しを使って筒状に吊るします。

2

裾を引っ張って、しわを伸ばします。

5

形を整えて、日陰に干します。

 

今回はパンツのお洗濯方法をおしえていただきありがとうございます!
パンツって、気にして洗ったことなくて・・・。
特に筒状に干したほうがいいって、初めて知りました!
ちょっとめんどくさいなあ(ごめんなさい・・・)と思ったりもしたんですが
筒状に干すメリットって大きいんですか?

 

そうですね。筒状に干すことで型崩れを防げるだけでなく、
早く乾くんですよ。
特にパンツは重なる部分が多いので、そのままの状態で
普通にハンガーで干してしまうと、乾きが遅くなるんです。
またきちんと乾かずに湿った状態が続くと、雑菌が増殖し、
嫌な臭いが発生することもあるんですよ。
だいたい5時間以内を目安に乾かすことで、
嫌な臭いの発生を抑制できますよ。

 

生乾きの嫌な臭いは5時間以内に乾かすことが大切なんですね!

パンツ、ポケットたくさんあるものありますもんね!
たしかに、そこだけ乾いてなかったりすることよくあります。。。
そのために筒状にして干したほうがいいんですね。
色あせを防ぐために、裏返して干したほうがいいのかなあとも思ったんですが
どうなんでしょうか?

あと、パンツって汚れやすいし厚地なので、洗剤をたくさん入れたほうが
いいかなと思っちゃうんですが。
どうなんでしょう?

 

センタープレス(折り線)が入っているスラックスタイプのパンツは
型崩れしてしまったり、センタープレスがとれてしまうので
表のまま干すのがおすすめなのですが
デニムやチノパンなどを外干しする場合は
紫外線による色褪せを防ぐために、裏返して干しましょう。

洗剤は適量を超えると、洗浄力はほとんど変わりません。
洗剤が多すぎると、すすぎのために余分な水や電気代が
必要になるというデメリットが生じてしまいますので、お勧めできません。
何よりもったいないですよね(笑)

 

洗剤は、沢山いれても洗浄力変わらない上に、
水や電気代まで必要になってしまうんですね!
それはもったいない。。。
お聴きして良かったです!ありがとうございました。

取材協力:ライオン株式会社
お洗濯マイスター 大貫 和泉(おおぬき いずみ)

■プロフィール
消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士、健康予防管理専門士
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
2児の母親としての経験と研究活動を融合し、
主婦・母親・女性目線で日々のお洗濯に役立つ情報をお伝えしています。


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